若いのに老けて見える肌には「伸び」が足りない
私は、日頃から肌トラブルで悩まされているたくさんの女性の肌を診ていますが若いのに「老け肌」が進んでしまっている人には「伸び」が足りない、という共通点があります
外側からのスキンケアでは、この「伸び」をどれだけ保つかが重要になってきます
一般的におばあちゃんの肌は、乾燥していてッヤがなく、日に焼けた古いゴムのよ
うに伸縮性がありません。
ひっぱると、もとには戻らなくて、プツンと切れてしまいそう。
だから、シワもくっきりと刻まれたままです
一方で若々しい肌は伸縮性のあるゴムのようなもの。
ひっぱるとどんどん伸びるし、手を離すとすぐもとに戻る感じ。
シワもたるみもなく、キュッとひきしまっています
この肌の「伸び」が見た目の印象、肌年齢一を決めるのです
「健康な肌」と「トラブル肌」を分けるもの
肌の「伸び」は一番外側にある表皮の状態で変わります。
表皮は外側から角質層、顆粒層、有棘層、基底層の4層からなっています。「角質」はスキンケアには必ず出てくる言葉ですから、一度は耳にしたことがあるでしょう。
角質層はブロック状の角質が重なり合一ってできていて、有害物質を始めとするさまざまなものが外から侵入してくるのを防一いでいます
角質はそれだけではバラバラで壁の機能を果たせません。
はがれたり、ひび割れたりしてしまいます。
密に重なり合って、外からの侵入物をシャットアウトするためには、あいだを埋める「保湿因子」や、表面をコーティングする「皮脂」の存在が欠かせません
皮脂は、皮脂腺からつくられる脂分と汗がまざり合ったもので、皮膚の表面に薄い膜状に広がります(皮脂膜)。
よく皮脂は「テカリ」「ニキビ」「化粧くずれ」の原因とされますが、本来の役割は肌の表面を守ること。
「美肌の敵」ではなく、バリア機能を果たす「天然のクリーム」なのです。
皮脂がきちんと分泌されなければ、美肌のカギである「伸び」も生まれません。
伸びのない肌は、バリア機能が低下するため、外敵が侵入しやすくなります。刺激をうけやすく、肌トラブルを起こしやすい肌になります。
肌本来の力を取り戻して、美しい素肌に
「伸び」のある肌をつくるには、この表皮をいかになめらかに整えるかが重要になってきます。
それはとりもなおさず、自分の皮脂という「天然のクリーム」で適度にうるおった素肌をつくるということ。
美しい肌をつくるには、この皮脂を味方につけることが重要なのです。
といっても、難しいことはありません。日々のお手入れの方法を少し意識して変えてみるだけ。
もちろん、何歳から始めても必ず効果はあります。
正しいスキンケアで肌本来の力」を取り戻しましょう
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