洗顔で肌を「干上がった畑」にしていませんか?
洗顔こそ美肌の基本と信じている人に、洗いすぎはかえって肌によくありませんよと言っても、なかなか信じてもらえません。
「メイクの汚れがちょっとでも残っていてはたえられない」「べたつく脂を取ってすっきりしたい」…気持ちはよくわかります
でも、顔を洗って気持ちいいのは一瞬だけで、すぐに乾燥しはじめます。
洗いすぎは、肌を。干上がった畑。にしているのと同じなのです
そんな状態になった肌に、どんなに上質の乳液やクリームをぬっても、2~3時間もたてば、再び肌は乾燥します。
もともとの土壌が干上がっているのですから、しかたありません。
洗いすぎは、「シミ」を呼ぶ
では、「洗顔」をしてはいけないのでしょうか
そんなことはありません。やはり洗顔はスキンケアには欠かせません。
その日のメイク、汗やほこりなどの汚れを取ることは大切です。
でも、現在市販されているクレンジング剤は、メイクを強力に落とす成分が入っていたり、洗い上がりの感触をよくするために洗浄力が強いものが多く、それらを使って毎日洗顔すると皮脂の取りすぎになってしまいます
皮脂を取りすぎるくらいなら、マスカラの落ちがいまいちで、目の下に黒く残っているほうがマシ。
メイクが残っていても肌の新陳代謝で汚れはいずれ取れていきます
多くの人が勘違いしているのが、色素沈着です。
落としきれなかったメイクの色素が肌の内側に入り込むということはありません。
そのメイクを落とすときに洗いすぎて乾燥や炎症が起こり、新陳代謝がくずれてシミになってしまうのです。
できやすくなるのです。
ですから、洗顔は皮脂の分泌量に合わせてするのが基本。念入りに洗うのはTゾーンのみでいいでしょう。
あとの部分は、こすらずにサッと流すだけで0Kです。
そして、お湯ではなく水で流すことで皮脂が溶け出さず、浮き上がった汚れだけを落とすことができるのです
皮脂は自分に一番合う天然の美肌クリーム
からだはひとりひとり違います。私のからだとあなたのからだとでは、条件が違います。
皮脂はその人のからだがつくりだした、その人のためだけの天然の保湿クリームです。
洗顔は大切ですが、皮脂を取りすきてはいけません。皮脂があったほうが化粧品が肌になじみやすくなります。
それにより、長くいい状態を保つことができるのです
基本的に乳液やクリームなどは、足りない皮脂を補い皮脂膜をつくるためのものです。
ですから、たくさん使えばそれだけ効果があるというわけではありません。
あくまで補うためのものと考えてください
肌の若さは「保湿力」次第!
皮脂は肌を守ってくれる天然の保湿クリームなのですが、分泌量が多すぎても、少なすぎても肌トラブルが起こります。
でも、基本的にほとんどの女性が、乾燥に傾いていると言っていいでしょう。
だからこそ、皮脂を取りすぎないケアが重要になってくるわけです
皮脂の分泌量は、1日の時間帯でも変わります。活動量の多い日中は、汗をかくた」め皮脂も増えますが、朝方や夜は少なくなります。
また、季節によっても変わります。
夏は気温が高いため、皮脂腺が活発化して皮脂が増えますが、冬は減ります(ただし、現代では夏場もエアコンがきいているため、通年乾燥しやすい傾向があります)。
そして、前述のとおり、年齢によっても異なり加齢とともに減っていきます。
また、閉経すると女性ホルモンの分泌量は減るため、より一層の保湿、お湯を使わない洗顔の徹底が必要です。
保湿次第で肌の若さが決まると言っても過言ではないのです
月経周期と肌の関係
月経(生理)前になると、肌が乾燥しやすくなったり、逆に脂っぽく感じたり、あごのあたりにポツンとニキビができたりしませんか?
時間帯、季節による変動以外に皮脂の分泌量に影響を与えているのが、女性ホルモンです。
女性ホルモンとは、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)という2つのホルモンのこと。
それぞれの分泌量が月経周期に応じて、多くなったり少なくなったりします
月経前、3~10日くらいになるとプロゲステロンの分泌量が増え、その結果皮脂の分泌量も増え、ニキビなどができやすくなります。
また、皮脂のバランスがくずれることで乾燥をまねく人もいます
自分の月経周期による肌の状態を把握して、ホルモンの分泌リズムを利用しながらケアをしていくことが美肌をつくるカギになります
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